自分が好きか嫌いかという質問に、自分が嫌いと答える人が多いのではないでしょうか?
一生離れる事の出来ない唯一の存在は自分です。より良い人生を送るためには、一生一緒にいる自分を好きになる必要があると思います。
幸せな人生を送るためには、自分を好きになることが一番です。
自分が嫌いになる人の特徴と、好きになる方法を解説するので役に立ててもらえれば幸いです。
目次
自分を嫌いになる人特徴
自分の出来ていない所が気になる完璧主義者
自分の過去に対して、欠けている所に焦点があたってしまうということはないでしょうか?
誰にでも足りない所はあるものです。
ゲシュタルト療法とは、これまでの精神分析の「特定の悩みの部分」に焦点を当てるのではなく、「物事の全体」を捉えていこうとする療法です。
ゲシュタルトの「欠けた円」
下に描いてある図を見た時、あなたはどちらが印象に残りますか?
ほとんどの人が、右の欠けた円が印象に残るのではないでしょうか?
人間は欠けているところに目が行きやすいという心理的特性を持っています。
欠けた部分を補い完成させたい(完璧)という思いがあるからです。
その心理で出来ている所より、欠けている所ばかり気にしてしまうのです。
自分の出来ていない所、足りない所ばかりに焦点を当ててしまうと、出来ていないと落ち込んだりして自己肯定感を下げ、自信をなくしてしまいます。
このタイプは、真面目な完璧主義者に多くみられます。
この自己否定によって、自分を責めて嫌いになっていくのです。
他人の失敗が許せず嫌いな人が多い
他人に対しても、欠点やミスばかりに焦点を当ててしまうと、嫌いな人が増えるばかりです。
恋人や夫婦で、付き合い始めは、相手のいい所を見ていたのに、付き合いが長くなると、徐々に相手の悪い所に焦点が当たり始めるという経験はないでしょうか?
悪い所に焦点が向き始めると、やはり関係は悪化してしまいます。
完璧を目指すあまり自分自身の失敗も許せないのだから、他人の失敗もなおさら許せません。
完璧を目指すのは悪いわけではないのですが、世の中の人も物も完璧なものはないことを知るべきでしょう。
例えば僕は、家電などの新商品にすぐには手を出しません。
なぜなら新商品を開発した人は完璧だと思って商品を発売しますが、だいたい消費者からのクレームで改善されていくからです。
改善されても完璧なものにはならない、限りなく完璧に近づくだけだと思っています。
そもそも完璧な人間などいないでしょう。
他人と比較して劣等感を持つ人
他人と比べて劣っている部分に焦点があたり、あの人はスゴイけど自分はダメなんだ、自分が情けない、など人との比較によって優劣をつけて、自己否定していきます。
あの人は高価な物を持っている、あの人はお金持ちだ、あの人は学歴があるなど人と比べてしまい、それを持っていない自分は劣っていると考えるのでしょう。
人との比較で、自分で自分を追い詰めていっているのです。
同じ失敗を何度も繰り返す。
完璧主義者が失敗すると、失敗した自分が許せず、
失敗しないようにと、失敗の事ばかり考えてしまいます。
脳は、頭に描いたことを実現しようとするので。同じ失敗を何度もくり返してしまうのでしょう。
否定ばかりする人が周りにいた
否定ばかりする人が周りにいた場合、自分はダメなんだと自己否定していきます。
たとえば、「こんなことも出来ないのか」「お前はダメな奴だ」「いつも間違いばかりだ」こんなことをいる人たちが周りにいると、どんどん自己嫌悪におちいってしまうのがわかると思います。
周りに自分の存在を認めてくれる人がいなければ、存在価値を感じられず、そんな自分が嫌いという思いになってしまいますよね。
どんな人と接してきたかも、かなり重要な要素だと思います。
完璧主義者はうつの人が多くなる
完璧主義者の人は、完璧に出来なかった時に、出来ない自分を責めるか、出来ない事を人のせいにするか、どちらかの方法を選ぶのではなでしょうか?
自分を責める場合は、自己否定して自分が嫌になっていきますよね!
かといって人のせいにしていくと、人から嫌われてしまうし、どちらをとってもいい結果にはならないです。
このようなことを長く続けてしまうと、心が病んでしまい心身症の原因となってしまいます。
自分を好きになる方法
幸せな生き方は加点主義!
あなたは、どちらの考え方で日々生活していますか?
減点主義
出来ていて当たり前から出発
出来ていなければならないから出発
加点主義
最初から出来なくて当たり前から出発
出来ればよいから出発
減点主義から物事を始めると、精神的にしんどくなるのが分かると思います。
加点主義で、気楽に楽しい生き方をしましょう。
完璧を求めない
欠けている所、出来ていない所に焦点を当てるのではなく、出来ているところ、満たされているところへ焦点を向けていこうという考え方をすることで、嬉しくなったり、感謝したり、幸せを感じることでしょう。
脱完璧主義で不完全な所を改善し成長すれば、それだけでいいと思います。
少しでも出来た自分を褒め、少しでも出来た他人を褒める。
そんな生き方の方が楽しいのではないでしょうか。
他人と比較しない
自分は他人にはなれません。自分は自分、他人は他人を割り切ること。
自分にしかないものをたくさん持っています。自分にしかないいい所をどんどん伸ばしていけばいいのです。
違う環境、違う性格、違う人生を送るのですから、比較対象にはならないはずです。
自分の人生を、自分らしく生きていけばいいだけのことで、人と比較して、自信をなくしたり、自分を否定したりするのは勿体ないことです。
自分の好きなところを、10項目ぐらい書き出して確認する作業もいいと思います。
欠点を好きになる
なかなか欠点を好きになるのは難しいかもしれませんが、変えることが出来ないところなどは特に自分の個性だと思って無理やりでも好きになってしまった方がいいと思います。
どうせ変えられないのなら、好きになって一生やっていこうと思えばいいのです。
芸能界をみても、短所や欠点と思われる部分を売りにして人気のある人は多いと思います。
それは、短所や欠点に共感するところがあるから、人気が出るのです。
たとえば、名前は上げませんが、デブキャラ、毒舌キャラ、ダメ男ダメ女キャラ、天然キャラといろいろと人気のある芸能人はいると思います。
短所や欠点と思われるところに、人気や魅力があるのでしょう。
まずそうなるためには、自分の短所や欠点と思われるところを好きになりましょう。
自分が好きでない所を、相手は好きになってくれないでしょう。
肯定してくれる人と一緒にいる
肯定してくれる人といると、自分の存在価値もあがり、自信もつきます。
「すごいね!」「いいね!」「素敵!」といってくれる人と一緒にいると、気分もいいし、自分のいい所に焦点がいきやすくなります。
肯定語を使う人と一緒にいることで、自分を好きになる可能性は大きくなります。
否定語を使う人を、自分から遠ざけるようにしましょう。
多くの方が言っているのが、「否定語を言う人、自分の気分を害する人などとわざわざ付き合うことはない!世の中には、たくさんの肯定語を使い、自分の気分を上げてくれる人はたくさんいるのだから」
自分の足りていない所が成功を生んだ話
こんな話があります。
ある中学校で掃除が大好きなお掃除おじさんがいました。
いつも学校中を綺麗にしてくれて、生徒からもすごく感謝されていました。
ある時、その中学校で校則が出来て、
「この中学校では、読み書きが出来ない人は職員として雇わない」という規則でした。
残念ながら、お掃除おじさんは、掃除は誰よりも綺麗にするのですが、読み書きが出来なかったため、退職することになりました。
退職後、自分は掃除する事しか出来ないし、掃除することが好きだったので、近所の人たちにビラを配って小さな清掃の仕事を始めました。
その後、お掃除おじさんの、丁寧で綺麗な仕事ぶりが口コミで広がり、清掃会社を作ることになり、数年後、全国展開するまでに会社は成長しました。
大成功したお掃除おじさんの豪邸に銀行の頭取が訪問した時に、頭取がお掃除おじさんにこんな質問をしたのです。
「一代でこんなに大きな会社にして凄いですね!」
「ちょっと聞いたのですが、読み書きが出来ないとかで・・・」
「もし読み書きが出来ていたら、もっと大きな会社になっていたでしょうね」
と頭取が言った時、
お掃除おじさんが、なんと言ったと思いますか?
それは、
「読み書きが出来ていたら、まだ、あの中学校で働いていると思います。」
ぎゃ~~~~~~!
読み書きが出来るようになる努力をして、出来てないことを補うのではなく、自分の好きなこと、出来ることを伸ばすことが、欠けているハンデを成功、成長に繋げているのではないでしょうか。
好きなことこそ、才能が発揮される!
好きこそものの上手なれ!
短所や欠点が最大のチャンス!
そんなことを教えてくれる話ではないでしょうか。
まとめ
自分の出来ている所、いい所を見ること
他人の出来ている所、いい所を見ること
自分が意識することで、焦点を自由に変えることが出来ます。
そんな焦点の当て方を変えるだけで、自分も相手も幸せを感じて幸せの達人になれると思います。
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