大切な人を亡くした(失った)後の悲しみを乗り越える方法は・・・

コミュニケーション心理学

大切な人を亡くした(失った)人の悲しみ苦しみは、人生の中でもっとも大きなものだと思います。

私も、阪神淡路大震災で兄を亡くしました。

数多くの震災、事故、事件、寿命などで大切な人を亡くす悲しい経験をした人も多いのではないでしょうか?

人は必ず死が訪れます。経験のない人もいずれ起こってくる出来事だと思います。

そんな大切な人を亡くした(失った)経験や体験をした人が、なかなか悲しみから抜け出せない、乗り越えられず引きずっている、そんな人の何かの役にたてたらと思い記事にしました。

 

 

起こった状況は変えられない事を知る





私が兄を亡くした時の話ですが、兄は高速道路が落下して亡くなったのです。

「なんでこんなことになったのか?」

「もう少し時間がずれていれば・・」

「もう少し明るければ・・」

 

と「もし・・・していれば助かったのに」と起こった状況を受け入れることが出来ず、母親と一緒にそんなことばかり話していました。

 

起こった現実から目をそらすような、問いかけをしばらく続けていました。

 

いくらそんなことを話しても、状況は変わるはずもなく、起こった状況を受け入れたくないという、心の現れだったと思います。

 

会いたくても、話をしたくても、一緒に遊びたくても、相談したくても、頼りたくても、もうどれも叶えることは出来ません!

 

現実を受け入れて前に進むしかないと思っても、また現実回避を続ける日々でした。

 

すると今度は、「もっと・・・していたらよかった」と後悔する事がたくさん出て、また悲しみが沸き上がってきました。

 

「大切なものは、失った時に初めて気づく!」と言いますが、ほんとうに失った時に気がついたという感じでした。

 

このことを教訓に、このような後悔をしないためにも、大切な人としたいこと、大切な人にしてあげたいことをして行こうと思いました。

 

今では、楽しい事や美味しい物を食べた時など、一緒にしたかったな!一緒に食べたかったな!と思うことを今いる大切な人とたくさんしていこうと思っています。

 

時間はかかりましたが、あるきっかけで現実を受け入れて、前に進むようになりました。

 

すぐには出来ないと思いますが、そのきっかけは、意味づけを知ったことでした。

 

人生での出来事は変えられない
起こる出来事をコントロール出来ない
でも、出来事のその意味は自分でコントロール出来るということです。

 

どんな出来事、状況でも、意味付けするのは自分自身なので、必ずコントロールが出来ます。

 

出来事の意味づけをする

 

すべての痛みの感情は、ネガティブな意味付けからきています。

 

自分を勇気づける意味付けをすることで、心の痛みから解放されます。

 

悲しみを乗り越える方法は、ポジティブな意味付けをすること!

 

私の場合いい意味付けが出来たのは、あるドラマ(愛という名のもとに)のワンシーンを思い出したからでした。

 

何年も前に見たドラマなのに、そんなセリフまで覚えていたのが不思議でした。

 

そのシーンは、大学時代の友人6人のうち1人が自殺し、5人が悲しみで沈んでいる時、一人が「この死を無駄にしないよう意味をつけよう」と言ったシーンです。

 

友人の死で、僕はこう変われた、私はこう変われたという意味づけをして悲しい出来事を無駄にしないということでした。

 

私は、この言葉で乗り越えられたかもしれません。

 

私は、何かことあるごとに、何でも出来る兄に、聞いたり頼ったりと依存状態でした。

 

兄を亡くしたことを無駄にしたくない思いから、意味付けを考えました。

 

もっとしっかりして自立しよう!と意味付けをして、この悲しい出来事があったから私は自立できた。と思えるように、事業を始めたり、やったことのないことにチャレンジしたりするようになりました。

 

 

その結果、自立心も決断力、判断力も以前では考えられないくらい変わることができました。

 

兄を亡くし悲しい出来事が起こった時は、最悪の状況だと思っていましたが、逆に、後になってみると、その悲しみがあったから、何かできるようになったとか、役に立っているとか、同じ境遇の人の気持ちがわかるようになったとか沢山あります。

 

今は、兄の死で、自分が変われたことに感謝し、意味づけ出来て変われたこと成長出来たことに兄も喜んでくれていると思っています。

 

今は、悲しい出来事だけじゃなく、起こった出来事に対してポジティブな意味づけをして、すべての出来事を価値ある出来事にし、前進し成長することだと思っています。

 

婚約者を亡くしたルイーズの体験談

Business Conference and Presentation. Audience at the conference hall.




ルイーズという女性は、ゲーリーという愛情の深い男性と、18カ月前から付き合っていました。

 

何度も結婚を申し込まれていましたが、彼女は、2年まえに婚約者を交通事故で亡くしていたことによる傷が癒えていなかったため、申し込みを断り続けていました。

 

交通事故で婚約者を亡くしたことに、「恋愛なんてうまくいくわけない。誰かと親しくなってはいけない。その人がいつ取り去られるかわからないから」という意味付けを与えていたからです。

 

ルイーズは「忌まわしいできごとのせいで行き詰っている人生を、すこしでも前進させたい」という思いでセミナーに参加しました。そのセミナーでキャシーという人の話を聞いて・・・

~中略~

「人生は、ほしいものを自動的に運んでくれるようなことは決してない」「ただ、ひたすら前を向いて進むしかない」ということを聞いて「心を打たれた」と言いました。

 

彼女は、「キャシーの話を聞きながら、私がとらわれていたパターンが見えました。

 

「なんてことなの!私は婚約者を亡くした事故を、文字通りずるずると引きずっているわ」その瞬間はっきりと見えました。

 

なぜ人生に少しも満足できず、ゲーリーとの関係に幸せを感じられないのかわからずにいた自分の姿を。
突然目が覚めました。完全な進歩と根本的な発想の転換が起こりました。うれしくてたまりませんでした」

 

そして、セミナー中の宿泊先であるホテルの部屋から昨晩、ニューヨークのゲーリーに電話をかけたと言うのです。

 

「ハニー、とうとうブレイクスルーできたわ!ずっと結婚をためらっていたけれど、セミナーが終わったらすぐに帰るから、結婚しましょう!」

 

興奮しながら、そんなメッセージを留守番電話に残しました。(2001年9月10日)

 

 

翌朝、彼は折り返しのメッセージを、彼女の留守番電話に残しました。
ワールド・トレード・センターの104階にいた彼からのメッセージはこうでした。

 

 

「たった今ビルが攻撃された。部屋が煙で充満している。たぶん、僕は死ぬだろう。でもたとえ死んでも構わない。君のあの留守番電話のメッセージを聞けて、きっと幸せに死ぬことができる」

 

 

ルイーズは言いました。

 

 

「メッセージの背後では、人々の叫び声が聞こえていました。そして電話は切れ、彼はビルとともに崩れていきました・・・」

 

そして彼女はこう言いました。

 

 

「こんな『過去を振り返って後悔しながら毎日を過ごす悪循環の人生』はもうたくさんだわ!
どこにも行き着かないことがやっとわかったの。

 

今回の『9.11同時多発テロ』に対して私が与えた意味は、『これから私は人生というゲームを、全力でプレーするということ。そして1日1日を、最後の一滴まで味わい尽くすために情熱を持って生きるということ』

 

なぜなら、もし2年前にそうしていたら、私は今頃結婚していたのだから!」

 

彼女のメッセージは「明快」です。

 

「人生で何が起こるかは重要ではないということ。そして、できごとに対して与える意味と、その結果どのような行動を選択するかだけが重要だ」

書籍「自分を超える法」ピーター・セージ(著)から引用

 

この話と似たような映画で「リメンバー・ミー」という作品があります。

 

 

意味づけまでのストーリーではないですが、ゲーリーの気持ちと同じ思いで逝ったのかな!?と思いました。

 

 

最後に、

起こった出来事のポジティブな意味づけをして、悲しみを乗り越えて行ってほしいと願っています。

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