職場で最悪の上司や先輩がいるといった経験はあると思います。
教育するにあたって気を付けなければいけないのは、自分もそういう上司、先輩になる可能性があるからです。
接し方が上手い人に教えてもらうと、効果的にスキルアップします。
逆に、下手な人に教えてもらうと、なかなか成果がでません。
教える方も教えられる方も、イライラしてストレスになります。
そこで、接し方の上手い人、下手な人の特徴を知って憧れの先輩、上司になれるような特徴とコツを解説します。
目次
最悪の上司、先輩に自分がなる可能性がある
なぜ最悪の上司や先輩に教育されると、最悪の上司、先輩に自分がなる可能性があるのか?
以前、潜在意識の話をしましたが、何度も繰り返し見聞きしたものを、潜在意識は重要だと思うからです。
潜在意識の機能、働きは、こちらを参考にしてください。
重要だと思った無意識は、良し悪しに関わらず、それを無意識に行動する性質を持っています。
少し怖いですね!
いい上司や先輩に恵まれると、自分も同じようにいい上司や先輩になる可能性はグンと上がるということです。
じゃぁ悪い上司や先輩の環境にいれば、もうダメなのかと言えば、そんな事はないです。
反面教師にして努力すれば大丈夫です!
潜在意識の書き換えを活用して、新たな情報を繰り返しインプットし続ければいいのです。
その新たな情報は、良きメンターを見つけて考えや行動をインプットし、さらにそれを実行に移してアウトプットすることです。
直接関われるメンターがいなければ、過去の偉人や現在活躍しているリーダーの本や講演、セミナーからインプットして下さい。
きっと自分に合ったメンターが見つかると思います。
私は、学生時代から本を読む習慣がなく、数年に一冊読むか読まないか、そんなペースでした。
今では、まだまだ少ないですが週に3冊ほど読んでいます。
そのおかげで、たくさんのメンターが出来たのと考えや行動が変わりました。
良きリーダー、良きメンターとの関わりを多く持ち、最悪の上司、先輩にならないように努力してみましょう。
接し方が上手い上司、先輩の特徴
1. リーダーシップがある人
素晴らしいリーダーとは、どんなリーダーなのでしょう!?
私が接してきた、良きリーダーを振り返ると、みんな明るく前向きでした。
やはり暗い人、後ろ向きな人には、誰もついて行きたくないものです。
リーダーに関する本や企業の経営者の話を聞いていると、なるほどと思うところがあります。
ちょっと不思議に思ってのが、それぞれリーダーとは〇〇である。
の〇〇がそれぞれの経営者によって違っているのです。
誰よりも頑張る人。
明るい人。
思いやりのある人。
夢のある人。
信頼出来る人。
率先して進む人。
リーダーになる要素は、たくさんあるということなのでしょう。
いろいろ見聞きしてきた中で、私は、リーダーとは、自ら率先して進み模範となる行動を取ること!と思っています。
後に続く人の道しるべになる人だと思います。
経営者にしろ上司にしろ、口だけの人も多いと思います。
そのような人には、決して人はついて行きません!
模範となる有言実行こそ、真のリーダーではないかと思います。
有言実行
夢や目標を語り、率先して誰よりも頑張り仲間の事も考える
それが信頼に繋がり人はついて行きたくなるのでしょう。
学びや失敗は、自分自身だけに役立つものではなく、全て後に続く人の役に立つものなのです。失敗を恐れず、自分がまずやろうと思い行動する人がリーダーシップを取れる人ではないでしょうか!
2. 周りの人をよく見ている人
よく見るといっても、こっそり監視するように見るのではなく、堂々と相手に見ていることが分かるように見ることです。
後輩や部下がちゃんと見てくれていると意識させることが重要です。
後輩や部下が自分の存在が認められていると認識してもらうためです。
これは、褒め言葉やアドバイスする時に大きく影響するからです。
見てくれていない先輩や上司から、褒め言葉やアドバイスされても『何も自分のことは知らないくせに』と褒め言葉やアドバイスが届かない場合が多いからです。
見る視点も、成果だけじゃなく、頑張っている行動(過程)なども見て評価しましょう。
成果が出なくても、頑張っている過程を評価されると、もっと頑張ろうと思うものです。
特に女性は、結果より過程を褒められると喜びが大きく、男性は、過程より結果を褒めてもらい傾向があるようです。
男女の心理的な違いも知っておきましょう。
男女の違いは、少しこちらで説明しています。
良いところも悪いところもよく見て、的確な声がけをしている。
良いところは褒め、悪いところは忠告する。
しかし忠告も後から忠告を受けるという、経験はないでしょうか?
私は、よくありました。もっと早く言ってくれればよかったのに・・。
何故その時に言ってくれなかったのかな。と割り切れない思いが強く残ってしまいます。その場で言われる方が納得いく場合が多いです。
周りをよく見て、的確に声がけをする事を心がけましょう。
3. 困った人を助ける人
周りをよく見ているリーダーは、困った人を見つけるのが得意です。
このような話があります、タクシーの運転手さんの年収が低い人と高い人の差は、年収700万円位の差があるそうです。
その差は、運転技術でもテリトリーでもなく、困った人を見つけるのが得意な人なのです。
重い荷物を持っている人。
雨が降っているのに傘を持っていない人。
道路をキョロキョロ見ている人。
運転しながら困っている人を探し、いつ手を上げられても止まれるように、徐行して寄って行くそうです。
あのディズニーランドの教育プログラムにも、よく周りを見て困った人を探し手助けをする!という事があるそうです。
トイレの場所がわからず、探しているとスッとキャストの方が来て、何かお困りですかという言葉をかけてくれるのも、そんな教育プログラムがあるからなのです。
接し方が下手な上司、先輩の特徴
指示だけだして、意味、理由を言わない人
後輩や部下は、納得いかないまま仕事をしてしまい、生産性の低下につながります。
理由がわかり納得して仕事をすれば、生産性も上がり効率が良くなるのと、理由や意味がわかっていれば、よりよい工夫も生まれてきます。
心理学者エレン・ランガーが行ったこんなおもしろい実験結果があります。
コピー機を譲ってもらう時に
「すみません 5枚だけなのですが先にコピーを取らせてもらえませんか?」
「すみません 5枚だけなのですが先にコピーを取らせてもらえませんか?急いでいるので」
「お願い+理由」と理由をつけるだけで94%の人が譲ってくれたそうです。
お願いだけの場合は、60%に過ぎない結果になりました。
しかし
理由らしい理由でもないのに結果は、93%の人が譲ったそうです。
おもしろいのが、理由ではなく「ので」の言葉に無意識が反応して頼みを聞いてしまうようです。
これも使えるコツではないでしょうか。
口だけで実行しない人
生理整頓と言いながら、上司自体がしていない事を後輩や部下が実行するとは思えないです。
生理整頓したとしても、いやいや適当にしているだけです。
こんな上司がいたらどうでしょう?
「結果を気にせずに、笑顔で明るい職場づくりをしよう!」そう言って、○○君ちょっとと呼ばれ「君の前月の実績はなんだ!」と怒る上司がいたら・・・
有言実行しない人は、言葉に説得力がなくなります。
自分の事だけ考える人
後輩や部下の失敗の責任逃れも、その一つです。
自分の立場が危うくなれば、責任逃れをして、後輩や部下の責任にする人がいます。
「部下の手柄は、私の手柄!」
「私の失敗は、部下の失敗!」
まるでドラマの半沢直樹ですね!
このタイプの人は、私の経験上多かったと思います。
自分の事だけ考える人は、誰もついて来ないでしょう。
指導、教育する人の注意すべきこと!
教え方の上手い反対と、教え方が下手な反対も、考えてみるとよくわかると思います。
後輩や部下を教育するのに重要なことは、どのように育って欲しいかを明確にして、自分なりに教育プログラムを作ることです。
例えば、おおまかではあるけれど次のポイントとして教育プログラムを作ってみてはどうでしょう。
・自主性、自律心を育てるマインド教育が取り込まれているか。
・次の後輩を教育出来るスキルを身につけてもらう教育が入っているか
一つ一つの項目を細分化して行動に移せば、後輩や部下もあなたのようになりたいと、成長していくでしょう。
まとめ
いろいろなポイントがありますが、何よりも信頼関係がなければ何も上手くいきません。
いい職場つくりのために、信頼関係を築きあげるために、基本的な笑顔、気持ちの良い挨拶、アイコンタクトなどは当たり前のようにやっていきましょう。
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