下心が相手にバレると返報性の法則は働かず結果損をする!イソップの教訓

コミュニケーション心理学

イソップ童話の金のオノ銀のオノの話は知っている人も多いと思います。

正直者か嘘つき者の得られる結果が違うという話ですが、人間が持っている欲が影響していると思います。

下心が相手にバレると返報性の法則は働かず結果損をする!という事を解説します。

 

金のオノ銀のオノ

 

 

 

働き者の一人の木こりが一生懸命働いていました。

 

ところがうっかり大事なオノを池に落としてしまいました。
しまった!あのオノがないと仕事ができないよ!
と木こりは泣いていました。

 

すると池の中から女神様が現れ
「あなたはどうしてそんなに泣いているのですか?」

 

そう聞かれたので、木こりは
「この池に大事なオノを落としてしまったのです」

 

女神は
「ところであなたの落としたのは、この金のオノではありませんか?」

 

「いいえ!違います」

 

「それでは、この銀のオノですか?」

 

「いいえ!違います。私が落としたのは鉄のオノです」
木こりは、正直に答えました。

 

「あなたは大変正直者です。褒美に、この金のオノと銀のオノをさしあげましょう」

「ありがとうございます!」

 

その様子を、木のかげから一人の欲張りの木こりが 見ていました。

 

俺も、あの方法で金と銀のオノを貰おうと、
欲張りな木こりは、わざと自分のオノを 池に投げ入れたのです。

 

するとさっきと同じように、女神様が現れ
「あなたはどうしてそんなに泣いているのですか?」

 

「この池に大事なオノを落としてしまったのです」

 

「ところであなたの落としたのは、この金のオノではありませんか?」

 

「そうです そうです!それと銀のオノも落したんです」

 

「あなたは ウソつきです!」
女神様は、そう言って池の中に戻ってしまいました。

 

欲張りな木こりは、金のオノを手に入れるどころか自分の鉄のオノも無くしてしまったのでした。

 

イソップの教訓

 

正直者は前より得をして、欲張ってウソをつくと、結局は前よりも損をするという話です。

 

返報性の法則で、したことは返るという話を別の記事でしましたが、

 

同じ行いをしているのに返報性の法則が働かないということがあります。

 

それは、心の在り方に問題があるということです。

 

心の在り方とは、欲の下心があるかないかではないでしょうか?

 

欲の下心がなければ、相手のためにしたことで
欲の下心があれば、自分の欲求を満たすためにしたことです。

 

自分のためにしたことでは、相手からは何も返ってこないということです。

 

商品を販売する時に、欲の下心があるかないか?

異性に対して欲の下心があるかないか?

 

いろいろな場面で、自分の欲求を満たそうと下心が出てくるものです。

 

イソップの話から、欲の下心をもって物事にあたり、その下心を相手に見抜かれると、結果信用も失い損することになるという事です。

 

では、どのように物事を進めればいいかは、

自分がしてほしい事を他人にする!

自分がしてほしくないことは、避ける!

 

これを完璧にすることは難しいかもしれませんが、このことを意識しながら生きていけば、したことは返るという言葉どおり、悪い出来事が少なくなる人生を送れるのではないでしょうか。

コメント