日常生活の中で、人生の中でストレスはつきものです。
ストレスを感じた時に、どう対処すればいいのか
ストレスには、いい効果がありうまく使うことを知ってもらいたいと思います。
目次
ストレスとは
ストレスとは、自分にとって大切なものが脅かされた時に生じるものです。
小さなストレスから大きなストレスまで幅ひろくあります。
たとえば、仕事で早く起きないといけない、車が渋滞しているなどから、金銭面でどうにもならない、大切な人を喪ったなどストレスの大きさは違います。
ストレスを感じた時にどう対処するのか一例を紹介します。
ストレスの対処法
ストレスですが、ほとんどの人がストレスは悪いもので、ない方がいいと思っているでしょう。
私も次の実験結果を知るまでは、そう思っていました。
ただ、どのような状況にでも当てはまり克服できるものではないということを、はじめに言っておきます。
その実験とは、ストレスに対する考え方を操作して、模擬就職面接を受けてもらうものです。
Aグループには、「ストレスは、研究によってパフォーマンスの向上、健康の増進、成長を促すなど、よい効果がある」と説明し
Bグループには、「ストレスは、研究によって私たちが思っている以上に心身を消耗させ、パフォーマンスが低下し、健康に悪く、幸福感を失わせる」という説明がされました。
(このふたつの説明は、どちらも研究事例を引用しているので両方とも真実と言えます。)
面接官は、面接中ストレスを与えるために否定的な言葉や態度で接します。
面接が終わってストレスホルモンを調べてみると、Aグループの方は成長指数が高いことがわかりました。成長指数はのちほど説明します。
ストレスが役に立ち、いいものと考えたことによって、生理的状態が変わったのです。
この実験は、プラシーボ効果(偽薬効果)と思う人もいるでしょうが、プラシーボ効果が短期的であるのにたいして、ストレスに対する考えは、人生観を中心とした信念なのでマインドセット効果といい長期的な影響があります。
では、ストレスホルモンと成長指数とは何かみてみましょう。
ストレスを感じた時のストレスホルモン
副腎から分泌されるホルモンで唾液を調べるとわかります。
一つは、コルチゾールで脂質、糖代謝を助け体と脳のエネルギーを使いやすくし、消化や生殖、成長など生物的機能を抑える働きがあります。
もう一つはデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)で、脳の成長を助ける男性ホルモンです。ストレスの経験を通じて脳が成長するのを助け、コルチゾールの作用を抑制し免疫機能を高める働きをします。
コルチゾールとDHEAの割合を成長指数といい、DHEAの割合が高いと成長指数が高いということです。
成長指数が高いと、大学生では粘り強く勉強し成績平均点が高い傾向がみられ、
軍隊のサバイバル訓練では、集中力や問題解決能力が高まり、集団から脱落せず、
心的外傷後ストレスが表れにくく、過酷な経験からも回復する傾向がみられるそうです。
ストレスマインドセットは考え方だけではなく行動も変える
ストレスが害だと思っている人の行動
ストレスに向き合おうとせず、ストレスの原因について考えないようにする。
ストレスを減らそうとしたり、紛らわそうとする。
お酒などに逃げて依存したりする。
ストレスが役に立つと思っている人の行動
ストレスを受け止め現実として認識する。
ストレスの原因に対処する方法を考える。
サポートやアドバイスを求める。
ストレスの対処の仕方がかわると、結果にも大きな違いが現れます。
ストレス反応の種類
闘争、逃走反応
交感神経が活性化して、目の前の問題に立ち向かうための戦闘態勢をとる。
火事場のバカ力などもこの反応です。
チャレンジ反応
危険ではないストレスの場合、チャレンジ反応が起こり、脳内物質のアドレナリンが急増し、自信が強まり進んで行動を起こし経験から学ぼうとする。
自分のやっていることに没頭している時は、チャレンジ反応の特徴があらわれる。
思いやり、絆反応
ストレスを感じると人とのつながりを強く求めます。それはオキシトシンというホルモンの働きによるものです。
オキシトシンは、周りの人の考えや感情に気づき理解する能力が高まります。
他にも、恐怖の反応をにぶらせて、勇気をもたらす脳内物質でもあります。
勇気が強まり進んで人の世話をして社会的な関係を強化する。
ストレスを感じた時の孤独感を和らげる方法
1、他人の苦しみにもっと気づく
他人の表面的なことだけを見ているので、幸せそうに見えてしまいます。
何のストレスも苦しみも不安もなく生きている人はいません。
他人の苦しみを想像してみるのもひとつの方法です。
2、自分の苦しみを素直に周りの人に話す。
話すことによって人との繋がりを増やしましょう。
繋がりを持つことで、お互いの孤独感が和らぎます。
ストレスがいいものだと思い込むと、さまざまな効果がある
ストレスをいいものだと思い込むマインドセットをすると、
1、幸福度や満足度があがる
これは、逆にストレスが少ないと幸福度や満足度が下がるということです。
2、良い結果が出る
成長指数が高まりよい結果がでる。
3、希望が高まる
誰かの役に立ちたいという気持ちが高まり、希望を生むのでしょう。
4、成長する
今までで一番自分自身が変化した時の状態はどうでしたか?という質問に多くの人が、強いストレスを感じていたと答えました。
ストレスは、変化し成長するキッカケになるようです。
5、勇気が出て思いやりや絆がうまれる
自然災害やテロ攻撃や戦争などの被災者ほど、ボランティア活動に参加したり寄付をしたりすることが調査でわかっています。
大きなストレスを感じた人ほど、思いやりや絆が生まれるようです。
まとめ
ストレスは、うつ状態を高めるリスクはあるけど、ストレスの中によい面を見出している場合は、うつになるリスクはみられない。
ストレスは、心や体を弱らせますが、ストレスのせいでかえって勇気が湧き行動できる場合もある。
ストレスは、人々を利己的にするが、ストレスのせいでかえって利他的になる場合もある。
ストレスについての考え方を変えることで、さまざまな効果が期待できます。
ストレスを避けたり減らそうとするよりも、考え方を変えてストレスを受け入れることです。
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